新指導要領での評価について
今回は,大修館書店の英語教育2月号の特集を中心にまとめてみます。
・習った範囲の内容を,知識として知っているか。
→ペーパーテストでもよい
・コミュニケーションの場面で活用できるか。
→パフォーマンステストなど実際に行うテストの必要がある
②思考力・表現力・判断力
・コミュニケーションをとる目的・場面・状況に応じて,適切に表現できるか。
→パフォーマンステストなど実際に行うテストの必要がある
③主体的に学習に取り組む態度
日ごろの授業からコミュニケーション活動に主体的に参加しているか
→粘り強くやっているか,自分で振り返りをしながらやっているか
提出物などではなく,日ごろの活動や振り返りの記述などから判断する
「一度限りの見取りではなく,様々なコミュニケーション活動に参加しているか(根岸)」
「生涯にわたり学習する基盤を形成するうえで極めて重要である(大田)」
具体的なアプローチ
①単元の目標を決めてから具体化していく授業構想アプロ―チ
②1年間で4技能5領域をバランスよくできるようにシラバスをつくる
→要は年間の計画を立ててがんばれよって話か。
これを読んでの率直な感想。。。難しいですよ。。。
ただ,ざっくりといってしまえば,
「英語を使えるようになるために指導をしよう」
「指導を行う上で計画をしっかり立てよう」
「そのためにパフォーマンステストをもっと行おう」
「生徒が自分の勉強を振り返ってもっとこうしたほうがいいと考える機会をつくろう」
とまとめることができるかもしれません。
個人的にはパフォーマンステストの公平性を確保するために,どう準備をするかといった現実的なことがすごく気になります。教員1人でやりきるのは難しいんじゃないかな。
さらに,この変化を自分の目の前にいる子どもたちに分かるように伝える「翻訳」のようなこともしなければなりません。
①評価の観点の変化を伝える
②目的・意義を伝える
③内容を伝える
②これは,みんながもっともっと英語でいろいろな人とコミュニケーションをとれるようになって,学校を卒業してからも勉強を続けられるようにするための新しい仕組みです。すごく大きな変化のように感じて,戸惑うこともあるかもしれません。ただ,大きく中身は変わりません。一緒にがんばりましょう。
③具体的には
・知識・技能
・思考力・表現力・判断力
・主体的に学習に取り組む態度
の3つの観点・見かたから評価します。
・知識・技能
まず,英語をできるってことは,英語を使えないといけないですね。そのためには単語を知っているとか,文法が分かるとかの「知識」と,実際にその知識を使ってコミュニケーションをとる「技能」が必要になります。
・思考力・表現力・判断力
ただ,英語をペラペラになっても,それをどのように生かすかはまた違う問題になります。例えば,同じ自己紹介を例に考えましょう。友達と話すときと,初めて会った大人と話すとき,話す内容は一緒でしょうか。違いますよね。このように,コミュニケーションをとる「目的・場面・状況によって」,適切な内容が違うことがあります。適切な内容を「思考」して,自分なりの言葉を「判断」し,それを英語で「表現」することがこの観点になります。
・主体的に学習に取り組む態度
先生はみなさんの英語学習を一生付き合うことはできません。将来を考えると,自分の力で勉強をしていくことが必要になります。そのために必要な力は,「あきらめずがんばる」ことと「自分に何が足りないのかを考える」ことだと思います。授業の中で行われる様々な活動に積極的に粘り強く参加し,自分ができなかったこと,もっと知りたいことを振り返ることで,この自分の力で勉強する力は伸びていきます。
じゃあ,それぞれどうやって評価するの?ってことです。
テストのときに評価するもの
・知識・技能
→ペーパーテスト・パフォーマンステストで正しく英語を使えているか
・思考力・表現力・判断力
→パフォーマンステストで適切に英語を使えているか
普段の授業から評価するもの
・主体的に学習に取り組む態度
→普段の授業の取り組み・振り返りで自分に必要なことをかけているか
こんな感じでしょうか。自分の言葉にするのも難しい内容です。
ま,ぼちぼちがんばりましょう。
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