新学習指導要領での評価②

 「学校単位で評価方法を考えて,教科横断的に子どもたちの主体的に学習に取り組む態度を伸ばしていこうよ」という話。

 

新学習指導要領での新しい評価の観点,「主体的に学習に取り組む態度」について考える。これに対しては,表立ってはあまり聞かないものの,「どういうこと?」「結局どうすればいいんだろう?」という話をたまに耳にする。現場の教員としては,頭を抱える部分もある観点である。

今回は,ポジティブな考えで,「みんなでちょっとでもよりよくできたらな」という考えでまとめをしてみたい。

 

本日たまたまもらった,新学社の教育情報誌,@Sing vol.17に,「新しい学習指導要領で評価はどうかわる」という特集がある。全ての教科の評価の観点うち,「主体的に学習に取り組む態度」の項目を見ると,全ての教科に共通点があると気付く。

 

それは,

「粘り強く取り組む」ことと「学習を調整する」ことである。

これは国研資料にもある内容であり,新指導要領では子どもの生涯を通じて自分から学習する「自立した学習者」になってほしいんだろうなと感じている。

「自立した学習者」,すなわち,学校の先生に強制されなくても,自分が興味を持った内容を,自分の力で学習することのできる存在である。学校を卒業をすると,お金を払ったり,仕事で必要でなければ何か新しいことを学ぶことは個人の自由である。一方で,学習することで社会に貢献できる人間は多いに越したことはない。学習指導要領を通して,自分の力で主体的に学ぶ力をもった人間になってよっていうメッセージを送っているのだと思う。

だったらいっそのこと,学校単位で評価方法を考える機会があってもよいかもしれない。

粘り強く,教科の内容を理解しようとしているか

自分がまだ勉強が必要な部分を把握しているか

この2つは教科を横断して重要な要素になる。

つまり,

授業や学習に積極的に取り組んでいるか,自分自身でも振り返る。

実際に学んでみて,まだ分からないことを自分の力で考えられる。

上のような子どもを育てるために,具体的にどうすればいいのか教職員全員で考える。だんだんと形になってくればいいと思う。

それは毎時間の振り返りかもしれないし,授業への取り組み姿勢かもしれない。教員と子どもが納得できる評価ができればいいな。

 

個人的な意見として,要は「やる気もって正しいやり方でやれってことね」とも思う。

子どもに時折,何かを習得するには「やる気とやり方とやり続けること」が必要ですよと伝える。

やる気をもって「主体的に」,自分で自分にあった「やり方」を調整し,粘り強く「やり続ける」そんな子どもの姿を進級時,卒業時に見られるようにしたいものです。

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